アップルピン工法が気になる方はいるでしょうか?
アップルピン工法とはピン工法の一種ですが、在来工法のメリットとピン工法のデメリットを改善している工法です。
そもそも、ピン工法というのは在来工法のデメリットを改善するために作られたものですが、ピン工法ではスリット状の隙間があるために火災のときに金物が溶けてしまう可能性が言われています。
アップルピン工法では、在来工法とピン工法の中間のような工法ですが、ピン工法のようにスリット状の隙間がないので火災にも強いと言われています。
でも、アップルピン工法というのは、本当に良いのでしょうか?
今回は、アップルピン工法の話をします。
アップルピン工法の我が家
実は私の自宅では、アップルピン工法を採用して住宅を建てました。
今から5年ほど前に住宅を建てましたが、アップルピン工法が出始めたときなので、私が勤めていた住宅メーカーでアップルピン工法で住宅を建てるのは始めての経験でした。
アップルピン工法の営業担当者の話として、アップルピン工法はピン工法よりも強度は低いが在来工法よりは強いと言っていました。
私が自宅を建てる際には、従来の在来工法で大きく穴を開ける仕口に心配をしました。
ピン工法が在来工法のデメリットを改善した構造で採用したかったのですが、当時はピン工法は高い金額でしたので、アップルピン工法を採用しました。
今になって思うと、ピン工法にはスリット状の隙間があるので、火事のときに金物が溶けてしまう可能性があるデメリットがあることを知って、ピン工法ではなくてアップルピン工法にして良かったと感じています。
アップルピン工法を検討
アップルピン工法を検討してみると、在来工法のデメリットとピン工法のデメリットを改善している工法だと感じます。
現時点では、アップルピン工法のデメリットが思いつきません。
あえてアップルピン工法のデメリットを言うなら、ピン工法も同様なのですが木材に金物のドリフトピンを入れるときに木材が割れる場合があることです。
木材は湿度の影響で収縮しているので、アップルピン工法の金物を入れる穴を、ぴったりのサイズで穴を開けても入らない場合があります。
湿度の影響では、アップルピン工法のドリフトピンが木材にすんなりと入る場合もありますが、すんなりと入らない場合はカナヅチで押し込んで入れるので、木材が割れてしまう場合もあります。
私の自宅を建てるときにも、アップルピン工法のドリフトピンが入りづらくカナヅチで押し込んでいましたが、木材が割れてしまっている箇所もありました。
木材が割れてしまうアップルピン工法のデメリットは、木材の種類や湿度によって左右されるので、木材についても検討した方が良いと思います。
ちなみに、私の自宅では唐松の集成材を採用していますが、アップルピン工法を採用する際には、含水率が低い木材を検討した方が良いかもしれません。
でも私は自宅でアップルピン工法を採用して満足しています。