吹付け断熱では、壁内結露が発生するか気になる方は、いるでしょうか?
吹付け断熱は、グラスウールの断熱材のデメリットが気になる方が選択する断熱材です。
グラスウールの断熱材は、施工のミスの問題がありますが、吹付け断熱は専門の業者が施工をするので安心する方も多いと思います。
でも、吹付け断熱でも壁内結露が発生することを知って、心配する方もいます。
今回は、吹き付け断熱では、壁内結露ない?の話をします。
吹き付け断熱では、壁内結露ない?
吹付け断熱では、壁内結露が発生するかしないかは、実際の検証した住宅の実績が少ないので、なんとも言えません。
日本で最も多く利用されているグラスウールの断熱材では、施工実績が豊富なので壁内結露があることが確認されています。
でも、吹付け断熱の住宅は近年から利用始めた断熱材なので、私が勤めていた住宅メーカーでは検証出来ていません。
ただし、最近では吹付け断熱の結露について話題になるようになっています。
特に透湿防水シートに直接吹付け断熱をしている場合では、壁内結露が発生すると言われています。
以前に私が勤めていた住宅メーカーでも、透湿防水シートに直接吹付け断熱をしていました。
もちろん、当時ではそのような施工方法でも吹付け断熱の施工メーカーも問題ないと言っていました。
吹付け断熱は、カナダの寒く乾燥した地域で開発されたものですが、日本の高温多湿の気候では想定していない問題が発生しているようです。
吹き付け断熱で結露を検討
現在では、吹付け断熱を透湿防水シートに直接施工することは、壁内結露の原因となることで、そのような施工は減っているようです。
実は私が自宅の住宅を建てるときにも、吹付け断熱を選択したのですが、軸組みパネル工法にしていたので構造用合板に吹付け断熱を施工しました。
他の住宅で透湿防水シートに直接吹付け断熱を施工している様子をみて、結露の心配は考えたこともなかったのですが、ふわふわとした柔らかい透湿防水シートに吹付け断熱をしても大丈夫なのかなと思いました。
注文住宅を建てる方で技術的な仕様と検討する方は、気がつくと思いますが、完璧な住宅というのは存在しません。
色々な断熱材がありますが、どの断熱材にも一長一短のメリットとデメリットがあります。
多くの方が、妥協できないデメリットを選択しないで注文住宅を建てるのが一般的です。
ただし、吹付け断熱では壁内結露が発生するのかしないのかは、これから住宅メーカーが施工実績で検証する必要があると思います。