注文住宅を建てる方ことを検討している方の中には、断熱材は何が一番良いのかと気にする方もいると思います。
最近の注文住宅では高気密高断熱の住宅と言って、冬でも半袖素足で過ごせる生活ができるということで憧れる方も多いですね。
また、日本で1番普及していて多く使われている断熱材のグラスウールは、断熱材のカビの問題や断熱材がズレ落ちるデメリットを心配する方もいます。
ですので、これから注文住宅を建てる方は、断熱材は何が一番良いのか気になると思います。
今回は、断熱材は何が一番いいか暴露します。
断熱材は何が一番いいか暴露
断熱材で何が一番いいか?ということですが結論から言うと、どの断熱材にも長所や短所があって、全てにおいて完璧という断熱材はありません。
ちょっとがっかりした方もいるかもしれませんが、私が色々な断熱材を調べたり住み心地を体験しましたが、そのように感じました。
断熱材は何が一番いいか?がない理由
注文住宅を建てる方の多くは、断熱材をオプションなどで選ぶハウスメーカーの場合、断熱材について色々と調べたと思います。
でも、ハウスメーカーによって採用している断熱材が、一番のように記載されているので迷う方も多いです。
私の自宅では色々悩んで現場発泡ウレタンにしましたが、気密性は高く問題ないですが、断熱性能的には低いと感じています。
私の自宅では、全部屋に2重サッシにしてガラスで3層になっていますが、それでも冬には壁がほんのりと冷たい感じがあります。
そして住宅を建てた後も、断熱材に調べてわかりましたが、完璧な断熱材はないとわかりました。
実は、どの断熱材にも長所と短所があります。
各断熱材のデメリット
- グラスウール
最も多く利用される断熱材だが施工の問題で隙間ができやすい。
また長年の時間が経過することでグラスウールが下にずれてくる。
水分を吸ってしまうと壁内でカビが発生するとも言われている。
- ロックウール
グラスウールよりも断熱性能が高いというメリットがあると、石のウールということで壁から出たときの健康問題が心配される。
施工時の問題はグラスウールと同様
- セルロースファイバー
建築学部の大学教授の話ではセルロースファイバーが最高の断熱材と言う。
セルロースファイバーとは新聞紙の古紙だが、教授の話ではアメリカ製の古紙である必要があるとのこと。
日本でも輸入した古紙を利用しているところがあるが、接着剤が含まれていて良くないとの説もある。
- 羊毛
羊の毛を使う断熱材。大変高価ということもあるが日本の高温多湿の状況で虫やカビの問題がある。
- 現場発泡ウレタン
現場で泡のように広がるので気密性は大変高い。
ただし断熱性能はあまり高くない。
- 硬質ウレタン(内断熱)
壁内に硬質ウレタンを使う断熱材だが大変高価。
また長年の時間が経過することで硬質ウレタンが収縮する。
隙間風や壁が割れるという可能性もある。
- 硬質ウレタン(外張り断熱)
外張り断熱と言われ硬質ウレタンを外側から囲むようにする。
硬質ウレタンを釘で柱につけるが釘の影響で結露が発生の可能性。
また外張り断熱はマンションのコンクリート住宅で利用するもので、木造住宅には不適合という考えもある。
断熱材は何が一番いいかはこだわらないことも大切
断熱材について考えてしまうと、どの断熱材にもメリットとデメリットがあり、どれにしたら良いかわからなくなります。
また、グラスウール以外の断熱材を選ぶと費用がアップします。
高価な断熱材だと、坪単価30万円以上もアップしてしまいます。
つまり、住宅の住み心地を決めるのは断熱材だけでないことに気づいて、断熱材に関してはハウスメーカーの標準仕様のもので良いと思います。
なぜなら、ハウスメーカーの標準仕様の断熱材が1番お得な選択ですからね。
また、断熱材だけが、戸建住宅の満足度を左右するものではありません。
色々な設備を総合して、一つの住宅の性能として機能します。
例えば、窓のサッシをオール樹脂サッシという1番断熱性能が高い窓にすることでも、快適な暮らしが可能です。
ですので、断熱材だけにこだわり他の費用がなくなるよりも、断熱材を住宅メーカーの提供する標準仕様の断熱材にして他の部分のグレードをアップした方が、注文住宅の満足度が高い場合がありますよ。