窓が小さくて少ない家に憧れる方はいるでしょうか?
デザイナー住宅だと窓が小さく少ない家は多いです。外側には全く窓がない家もあるほどです。住友不動産の住宅展示場でも窓が正方形で小さな窓が複数ありますが、小さい窓に憧れる方は多いと思います。
でも窓が小さく少ない家の実際の住み心地はどうなのでしょうか?
今回は、窓が小さく少ない家の話をします。
窓が小さく少ない家の住み心地
私が住宅メーカーに勤めているときには、お客様の注文住宅で外側に窓が小さく少ない家がありました。
完成見学会で訪れて見ましたが、住宅に入った瞬間に圧迫感を感じました。この住宅では口の字の中庭を設けて建築基準法の採光を取っていましたが、外部には窓が小さく四角の形で数個あるだけです。
口の字の中庭で採光を取っても薄っすらとした明かりで明るくないことと、外部の窓が小さく少ないことは心理的な圧迫感を感じるのが印象的でした。特に外部の窓が小さく少ないので、外部からの侵入が玄関以外から出来ないので泥棒の心配はしなくて良いのですが、逆に火事のときだと困ると感じました。玄関部分で火事になったり、玄関が壊れたりしたら、外部に出ることが出来ないので万が一のときには大変です。
また掃き出し窓がない住宅では、荷物の搬入が玄関しか出来ないので大型の家具やピアノなどの搬入で大変になる場合もあります。特に大きなダイニングテーブルでは、玄関からの搬入が出来ない場合があるので購入時には注意が必要です。
窓が小さく少ない家を検討
住宅を建てるときには色々な夢や希望で住宅を建てますが、自宅をオシャレなデザインにしたいと考える方は多いと思います。特に注文住宅だと建売住宅とは違うデザインや間取りにしたいと考えるものです。でも実際に住み始めて生活をしてみると、オシャレなデザインだと住みづらい場合が多くあります。
戸建住宅のリフォームでも、窓を大きくしたい・窓を増やしたいという相談はよくありますが、極端に窓が小さく少ない家というのは、住宅が完成して住み始めてから後悔する可能性が高いと感じます。
窓が少なく小さい家を憧れる方は住宅展示場で体験するだけではなくて、実際に建てられた窓が少なく小さい家に住宅メーカーの完成見学会や施工実績の住宅訪問などで見学してみて、窓が少なく小さい家の住み心地を住んでいる方に確認してみると良いと思います。